本事業の目的

  近年、平均在院日数の短縮化等や、多職種連携・在宅復帰促進等により、看護職員の業務負担が増加しています。他方で、超少子高齢化が進み人口減少社会の局面に入った日本において、大幅な看護職の養成も困難になってくることが予想されます。
 さらに、「経済財政運営と改革の基本方針2018」(2018年6月15日閣議決定)においても、「人手不足の中でのサービス確保に向けた医療・介護等の分野における生産性向上を図るための取組を進める」とされたことを踏まえ、看護職がより専門性を発揮できる働き方の推進や生産性の向上、看護サービスの質の向上を図るため、看護業務の効率化に向けた取組を推進する必要があります。
 「看護業務効率化先進事例収集・周知事業」の実施目的は、看護職がより専門性を発揮できる働き方の推進や生産性の向上、看護サービスの質の向上を図るための看護業務の効率化に関する先駆的な取組を広く募集し、その中から汎用性が高く効果のある取組を選考・表彰し、周知していくことです。

「看護業務の効率化 先進事例アワード2019」

 看護職が勤務している医療機関・介護保険施設等において、看護業務の効率化を工夫し、優れた成果をあげた事例を募集しました。
 その結果、全国から多数ご応募いただき、有識者、看護管理者等から構成された選考委員による厳正なる審査の結果、10施設の受賞となりました。 

「看護業務の効率化 先進事例アワード2019」 募集と選考

 看護業務の効率化に関する先駆的な取組を以下の通り募集しました。

  • 募集対象
    看護職が勤務している医療・介護保険施設等において、直近3年以内に看護業務の効率化において優れた効果・成果をあげている事例や、それにより医療・看護ケアサービスの充実を実現した事例
  • 募集期間と応募方法
    2019年9月17日~10月18日
    web申込フォーム・FAX・郵送にて受付
  • 募集内容
    看護業務効率化の取組について、医療安全が損なわれていない、かつ先進的・先駆的であることを前提とした以下の内容で募集を行いました。
    【取組内容】
    ①業務改善
    ②タスクシフト・多職種連携
    ③AI・ICT等の技術の活用
    ④その他の工夫

「看護業務の効率化 先進事例アワード2019」募集要項(PDF)
「看護業務の効率化 先進事例アワード2019」応募申込書(PDF)

• 選考の観点

看護業務効率化の取組内容について、応募申込書をもとに以下の観点で選考しました。

①業務量の削減につながったか
②1つの業務に要する時間が短縮したか
③超過勤務の削減や有給休暇取得率アップなど、労働環境が向上されたか
④費用の削減につながったか
⑤看護職員の身体的、精神的負担の軽減につながったか
⑥「もたらされた効果」の価値が大きいか

「看護業務の効率化 先進事例アワード2019」 選考結果

 全国22都道府県より57件の応募がありました。選考委員会により汎用性が高く効果のある取組を厳正に選考した結果、10施設の受賞となりました。

受賞施設・取組一覧

「看護業務の効率化 先進事例アワード2019」 表彰式・事例報告会の開催

 看護職が勤務している医療機関・介護保険施設等において、看護業務の効率化に関する優れた成果をあげ、医療・看護ケアサービスの充実を実現した取組の表彰及び事例報告会を、2020年1月15日(水)に東京国際フォーラムにて行いました。
 表彰式後には、最優秀賞・優秀賞に選ばれた5施設の事例報告会を行うと共に、表彰式会場の隣に展示・交流スペースを設けて全受賞施設の取組をパネル展示し、受賞施設と参加者が意見交換できる場としました。

【動画】

表彰式・事例報告会 ダイジェスト

・第3部事例報告会 施設別発表動画
 ①最優秀賞 一般社団法人熊本市医師会 熊本地域医療センター
 「ユニフォーム2色制」と「ポリバレントナース育成」による持続可能な残業削減への取り組み
 ②優秀賞【業務改善部門】 県立広島病院
 看護記録に要する時間削減の効率化への取り組み―記録内容の標準化とリアルタイム記録に焦点を当てて―
 ③優秀賞【タスクシフト・多職種連携部門】 社会医療法人石川記念会 HITO病院
 病棟薬剤師との役割委譲・協働による病棟薬剤管理業務の見直し
 ④優秀賞【AI・ICT等の技術の活用部門】訪問看護リハビリステーション アオアクア
 音声入力で時間短縮 残業を減らそう
 ⑤優秀賞【その他の工夫部門】医療法人社団協友会 メディカルトピア草加病院
 小規模病院における看護クラーク科の立ち上げ・看護クラークの一元管理による看護師負担軽減

日本看護協会Nursing Now